太っていると何が問題なのか?

東洋医学×分子栄養学

いつも読んでいただいてありがとうございます。

11月17日に1Dayセミナーの4回目で「ダイエット」をやります。
だからこれ、番宣です(笑)

ダイエットに興味のある方は多いと思います。
もちろん、患者さんにダイエットのアドバイスをしたい臨床家やセラピストも多いでしょう。
でも「何のためにダイエットするのか?」の理由の部分で、ちょっと疑問に思うことがあります。

そこで今回は、「太っていると何が問題なのか?」について書いてみます。

分子栄養学的にダイエットすること

あなたはいままでに、ダイエットに悩んだり、興味を持ったことがありますか?
何度もダイエットに挑戦しては挫折し、自信を失ったことがありませんか?

実は、多くの人が間違ったダイエット方法を実践しています

そして、その結果として体重が減らないとか、一時的に減ってもすぐにリバウンドしてしまうという状況に陥ってしまっているんです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
その答えは、私たちの体内で日々起こっている分子レベルの変化にあります。

分子栄養学は、栄養素が体内でどのように代謝(体内で起こる化学反応のこと)され、どのような生理作用(はたらき)をもたらすかを分子レベルで研究し、栄養学的な側面で解決方法を提供する学問です。

この観点から見ると、単なるカロリー制限や極端な食事制限は、むしろ体に悪影響を及ぼす可能性が高いことがわかります。

例えば、急激なカロリー制限は、次のようなことを引き起こします。

  1. 代謝を低下させ、体重が減りにくくなる
  2. 筋肉量を減少させ、基礎代謝を下げる
  3. ストレスホルモンの分泌を促し、内臓脂肪を蓄積しやすくする

どうりで一生懸命食べる量を減らしても、うまく体重が減らないわけです。

これらの変化は、一見して分かるものではありません。
でも、確実にあなたの体内で起こっていることです。

痩せるためには必要な栄養素がある

以前にも書きましたが、脂肪を燃焼させるためには必要な栄養素があります。

脂肪の燃焼だけではありません。

ダイエットのためには代謝をアップさせることが大事ですけど、必要な栄養素が足りていないと、代謝が落ちてしまいます

さらに上にも書いたようにダイエットには筋肉が大事です。
筋肉がたくさんあるとエネルギーをたくさん使うので代謝がアップします。

筋肉をつけるためにも必要な栄養素がいろいろとあります。

筋肉については、カラダのエネルギー代謝が悪い状態だと、筋肉を糖に変えてエネルギーとして使ってしまうシステム(糖新生といいます)が働くので、筋肉が減ってしまいます。

つまり必要な筋肉をキチンとつけて(ムキムキになるという意味ではありません)、代謝を上げて、ムダな脂肪を溜め込まないようにするには、その前にやるべきことが人それぞれあるということなんです。

それを見極めて、適切に対処してあげると、スムーズに適正な体重になります。 その方法として分子栄養学を使うのが正解だと、僕は考えています。

太っていると何が問題なのか?

ではそもそも、なぜ太っているといけないのでしょうか?

見た目もさることながら、適正な体重を目指すためのダイエットは、何よりも今後の人生をより良くするために必要な健康を提供してくれるんです。

分子栄養学的に見た肥満によってもたらされる健康への悪影響には以下のようなものがあります。

1.生活習慣病のリスク増加

    肥満は以下のような生活習慣病のリスクを高めます

    • 糖尿病
    • 高血圧
    • 脂質異常症
    • 心臓病
    • 脳卒中

    これらの病気は動脈硬化を進行させ、命に関わる重大な疾患につながる可能性がありますので、そうならないためにまずは体重を落とす必要があります。

    2.慢性炎症の誘発

    肥満、特に日本人に多いと言われている内臓脂肪型肥満は、体内で慢性的な軽度の炎症状態を引き起こすことが報告されています。

    この慢性炎症は、さまざまな生活習慣病の原因になることが最近次々と報告されています。

    結果的に免疫システムの過剰反応が起こったり、正常な細胞や組織が損傷されたり、臓器の働きが低下したりして、健康被害・病気につながります。

    3.内臓脂肪の蓄積

    上にも書いたとおり、内臓脂肪型肥満は様々な健康障害を引き起こします。

    内臓脂肪からは**生理活性物質(サイトカイン)**が分泌され、インスリン抵抗性を高めたり(具体的には食後の強い眠気などの症状や糖尿病など)、血管を収縮(結果的に高血圧になります)させたりします。

    4.免疫への悪影響

    肥満は免疫反応を低下させ、ウイルスが増殖しやすい環境を作り出します。

    これは新型コロナウイルスなどの感染症が重症化するリスクを高める要因のひとつにもなっていると報告されています。

    5.その他の健康障害

    肥満は以下のような健康問題のリスクも高めます。

    • がん(大腸がん、乳がん、子宮がんなど)
    • 脂肪肝(とっても大事な肝臓のはたらきが落ちます)
    • 高尿酸血症・痛風
    • 不妊症
    • 月経異常(生理不順や生理痛などを含みます)
    • 睡眠時無呼吸症候群

    肥満は全身に悪影響を及ぼす可能性がある深刻な健康問題なんです。
    そこで、適切な食事と運動習慣を心がけ、健康的な体重を維持することが重要になります。

    そのための方法は、分子栄養学の考え方を使った正しいダイエット(痩せると食事の両方の意味で)が必要になるというわけです。

    皆さんとセミナーでお会いできるのを楽しみにしています。
    今回はこの辺で。

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