こんにちは、島田です。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
今年は花粉の飛散量が例年になく多いらしく、花粉症の人たちが悲鳴をあげているようですが、いかがお過ごしでしょうか。
今年の量は10年に1度かそれ以上のレベルらしいです。
ところで、花粉症にもっとも使える栄養はビタミンDです。
集中的に摂ると、かなり改善されるのは自分自身や患者さんで確認済みです。
日光にあたればある程度はつくられるビタミンですけど、つらい人は是非摂ってみてくださいね。
爪は硬くて色は赤みがあるのがいい
鍼灸で患者さんの身体を治療していると、いろいろなサインが出ていることに気づいて楽しいですよね。
栄養学的に見ても身体のサインとして面白いところがいくつもあります。
今回はそのなかのひとつ、爪について書きます。
まず、爪は硬くないとダメです。
触って柔らかいとか、爪切りで切るときにパチンという音がしないのは、タンパク質や鉄の不足の可能性が高いです。
爪の主な成分はケラチン。
つまりタンパク質が不足すると爪がもろくなったり、薄くなったりします。
タンパク質をキチンと摂っているかどうか、食事の内容を問診で詳しく聞いてみましょう。
もし摂っいるのに爪が柔らかいとかもろいといった場合、吸収が悪い可能性が考えられるので、次は胃酸のチェックが必要ですね。
もちろん、色が白っぽいのもダメです。
貧血だったり、気血不足の可能性があります。
覚えておいた方がいいのは、鉄不足の人は固いものを食べたがる傾向があること。
氷をかじったりすることが多いんですけど、爪を噛むのも鉄不足の可能性があります。
よく見るフラットネイル
それから指先側から見た時に丸いアーチがない爪(フラットだったり、逆に凹んだりしているもの)も鉄不足の可能性ありです。
スプーンネイルって習ったと思いますけど、スプーンまでいかないフラットネイルはかなりの頻度でみかけます。
自殺した俳優の三浦春馬さんの途中で終わってしまった最後のドラマを見ていて、すごくフラットな右の親指の爪が気になって「あっ」と叫んでしまいました。あれはもしかすると、鉄不足によるうつが原因だったのかもしれません。
このフラットネイル、特に利き手の親指に出やすいので注目してみてくださいね。
鉄は足りないから摂ればいいという単純なものではないのですが、欧米などのように小麦に鉄が添加されている国とは違って日本人は鉄不足の人が多いので、赤みの肉などをしっかり摂るようアドバイスするといいと思います。
アンラッキースター
それから、爪に白い点が付いているのをラッキースターなどと呼ぶことがあるみたいです。
あれは亜鉛不足のときによく出てくるサインなんです。
どっちかというと、アンラッキースターですね(笑)
亜鉛は細胞分裂に必要なミネラルで、やはり不足している人がとても多い印象です。
足りない人は、例えば蚊に刺された後がなかなか治らなかったり、日焼けのあとがいつまでも残っていたり、銅とバランスが崩れることでイライラしたりします。
妊活で問題になる男性の精子の活動性などにも影響します。
以前アドバイスをさせてもらった妊活中のご夫婦のご主人の精子の活動性が低かったので、亜鉛サプリを飲んでもらったんですけど、3ヶ月後くらいに検査をしたら医師も驚くくらい活動性が上がったと大変喜ばれました。
爪に白い斑点を見つけたら、ラッキーと喜ぶ前に牡蠣を食べましょう(笑)
縦線と横線
それから、爪に縦線が入っているのを気にする人もいますが、中高年以上だったら特に問題ありません。
老化現象のひとつなので。
若いのに縦線が入っていたら、例の慢性炎症があるかもしれませんので、チェックしましょう。
次に横線とか段差。
これは何か体調に問題があったときにできるようです。
爪が伸びる速さは、だいたい1カ月に3mm(これは手指で、足は1.5mm程度)くらい。
だから爪の根元からどのくらいのところに段差があるかで、何ヶ月前くらいかを類推して、問診でその頃に何か体調不良がなかったかを確認してみましょう。
皮膚常在菌と腸内細菌の関係
あとは足の爪に多い爪水虫、つまり爪白癬です。
もちろん指の間にみられる水虫なども一緒です。
これがなかなか治らない場合、腸内環境が悪いことが多いですね。
皮膚の常在菌と腸内細菌には関係性があるようです。
だから皮膚の状態がなかなか良くならないときは、便通をチェックした方がいいですし、腸内環境改善のためのアドバイスが必要になりますね。
大便は「形・回数・色・臭い」のチェックが基本。
形はバナナ状で、1日最低1回以上、色は黄褐色、臭いは基本的に無臭が理想です。
よく見てみると、カラダにはいろいろな栄養不足のサインが出ているんですね。
脈を診るときには必ず爪にも注目してみてください。
今回はこの辺りで。