僕が風邪のときに摂るサプリ

東洋医学×分子栄養学

ちょっと遅いですが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

投稿の内容やブログとの連携についていろいろと考えていたら、随分と間が空いてしまいました。
とりあえずこんな形にしましたので、ご意見などがありましたら遠慮なくどうぞ!

本題に入ります。

冬になると風邪だのインフルだのが流行ってきて、もしかしてあなたもツラい思いしているかもしれません。

ということで、今回は「僕が風邪っぽいと感じたときに摂るサプリ」の紹介です。
タイトルでは「風邪のときに」となっていますが、「風邪っぽいと感じたときに」これを摂れば、ほとんどの場合、風邪にまで発展しませんよという意味です。

受験や国試を控えて風邪など引いてしまうと、いままでの努力が水の泡になりかねませんから、是非参考にしてみてください。

今回紹介するのはあくまでもサプリメントです。
薬(漢方薬も薬ですね)は喜んで飲むけど「サプリはどうも…」という方が時々いらっしゃいますが、サプリは栄養素を凝縮したものなので、「僕は効率化の道具」だと思って必要に応じて摂るようにしています。

まず大事なのはビタミンC

これ風邪の予防と治療には必須です。
ただし、残念なことに皆さん摂る量がダメダメです。

分子栄養学は栄養で病気を治す力があるんですけど、量はとても大事なんです。
これが足りていないと、ほぼ意味がありません。
そういう意味で、厚労省の出している「日本人の食事摂取基準」によれば、1日のビタミンCの摂取量は100mg以上。
これって昔の栄養学ですね。 つまり欠乏症にならない量でしかありません。
これでは風邪にはまったく効果がありません。

ビタミンCの欠乏症は言わずと知れた「壊血病」でしたね。
これ「血が壊れる」っていう恐ろしい名前が付いてますけど、これって血管が壊れる病気です。

ビタミンCは血管のコラーゲンをつくるのに必要だから、足りなくなると血管がもろくなって、全身の血管から出血して死に至ります。
まあ、そこそこ野菜や果物を摂っていれば、そこまで足りなくはなりませんけど…。

でも膝から下にぶつけた覚えもないのに青タンがちょくちょくできているそこのあなた、それはプチ壊血病(僕が付けた病名です 笑)かもしれません。

血管のコラーゲンをつくる材料は3つ。
タンパク質とビタミンCと鉄です。
どれかが足りない可能性があります。
すぐに僕の栄養カウンセリングを受けに来てください(笑)

そうそう肝心の風邪に対するビタミンCの効果ですが、抗酸化作用、好中球やリンパ球の移動を促進して免疫のサポートをする作用、抗炎症作用などによって風邪の持続期間を短縮し、症状の重症化を抑えるとの報告があります。

量は、1000mgを1時間に1錠ずつ数回連続で摂りましょう。
結構な量ですよね。

ほとんどの動物は体内でビタミンCをつくれるんですけど(つくれないのはヒトやサル、モルモットなど限られた動物だけ)、病気になると体内で生成するビタミンCの量がかなり増えることわかっています。

またビタミンCは水溶性のビタミンなので余ったら尿として排泄されるので、過剰症を心配することはありません。
ただし、十分な量が摂れると、少し便が緩くなるので気をつけてくださいね。
ビタミンCはどんなメーカーのものでもあまり変わりがないですけど、一応Amazonで買えるもののリンクを貼っておきます。

風邪っぽいときに摂るといいサプリ、次は亜鉛

亜鉛はウイルスの複製を抑制する効果があることがわかっています。
また、喉や鼻腔の粘膜において、ウイルスが細胞に侵入するのを防ぎます。
さらに、T細胞とNK細胞の活性化を促進し、免疫応答を強化します。

亜鉛を摂ることで症状の持続期間を短縮し、初期症状の進行を遅らせることが可能です。
なので、風邪の初期に特に大事。
初期症状から48時間以内に摂取を開始することが重要だとされています。

ただしミネラルなので吸収が悪いんです。
吸収効率を考えると吸収しやすい工夫がされているサプリで摂るのがおススメです。
Amazonで買えるもののリンクを貼っておきますね。

量的には1日の総量が75 mg程度までです。
長期間におよぶ高用量摂取(50 mg以上/日)は銅の吸収を阻害する可能性があるために、5~7日間以内に使用を限定することが推奨されています。

3つめはグルタミン

これアミノ酸です。
免疫の材料になる物質はタンパク質からできています。
ですから免疫を良い状態にするためにはタンパク質が絶対的に必要なんですね。

特にグルタミンは炎症を抑制し、細胞の損傷を防ぎ、酸化ストレスを軽減する作用があると報告されているので、風邪の初期にはどうしても摂りたいですね。

でもタンパク質は吸収が難しいんです。
焼肉を食べた次の日に便が臭くなる人は吸収できていないからかもしれません(笑)

とうことでタンパク質を消化酵素が不必要ないちばん小さい単位にしたものがアミノ酸です。
グルタミンは20種類あるアミノ酸のなかでも遊離アミノ酸として最も多いものなので、いろいろなものをつくる材料として使いやすいってことです。

Amazonで僕がよく使っているもののリンクを貼っておくので、常備しておくといいですよ。
付いているスクープ1杯分を水やオーツミルクなどに溶いて飲みます。
体重1kgあたり0.5〜0.75 g/日程度を3回程度に分けて使用するのが一般的な量です。

最後はビタミンD

これはさまざまな病気の予防効果がいろいろと報告されているすごいビタミンです。
風邪に対しては自然免疫と獲得免疫の両方に作用し、免疫反応をバランス良く調整してくれます。
また抗菌物質の生成を増加させ、細菌やウイルスを直接殺傷してくれます。
炎症性サイトカイン(IL-6やTNF-α)の過剰分泌を抑えることで、組織の損傷を防ぎます。

どちらかというと風邪の発症予防や重症化の防止に役立つ栄養素ですね。

このビタミンD、これからの花粉症の時期にも効果を発揮するので、是非取り寄せてみてください。
ただし、ビタミンDだけを大量に摂ると、ビタミンKの不足症になるし、マグネシウムが不足しがちになるので、DのサプリはKが入っているものにして、併せてマグネシウムを摂るようにしてください。
マグネシウムの取り方はこちらの記事を参考にしてください。

Amazonのリンクを貼っておきますね。

摂る量は風邪予防だと1,000~2,000 IU/日が一般的。
風邪の初期治療には、短期間の高用量摂取(5,000 IU/日を数日間)がいいです。

サプリの摂取量やセレクトはあくまでも一般的に言われている量ですが、分子栄養学では個別の状態を勘案して量や栄養素を決めていきますので、あくまでも参考までに。

皆さんが風邪を悪化させないよう祈っています!

分子栄養学に興味がある人はこちらをチェックしてみてください。
僕の栄養療法外来はこちら

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