エネルギー不足だと妊娠しずらい?!

東洋医学×分子栄養学

こんにちは、島田です。
今回はエネルギーの話です。
「エネルギーって言われてもピンとこない」と思うかもしれません。
でも、エネルギー不足だと次のような症状が出てきます。

  • 疲れやすい
  • だるい
  • やる気が出ない
  • 動きたくない
  • 考えがまとまらない

まあ、東洋医学をやっている人間にとっては簡単です。
そう「気虚」ですね。

でも、鍼灸治療以外の生活習慣のアドバイスとなると、どうしたらいいかわからない人も多いんではないでしょうか。

エネルギー不足だと妊娠しずらい?

ミトコンドリアって?

「ミトコンドリア」っていう言葉、最近ときどき聞くようになりましたね。
これって実際の話、なんだか覚えてますか?

カラダのエネルギーであるATP(アデノシン3リン酸)をメインでつくっている細胞内の小さな器官のことでした。

つまり、カラダの発電所みたいな存在ですね。
1個の細胞にだいたい100〜2000個あるんです。

ヒトのカラダの細胞の総数は37兆2000億個といわれているので、全部合わせるとすごい数になります。

ここでエネルギーをつくるための条件がいくつかあります。
まず、酸素が十分にあること

「酸素なんて地球上にはいくらでもあるじゃないか」と思った人も多いかもしれません。
でもその酸素をうまく利用できていない人は多いです。

そうです、貧血です。

貧血って全身の細胞にうまく酸素を供給できていないってことです。
だからミトコンドリアで十分なエネルギーをつくれないので、元気が出ないんですね。

もうひとつの条件は、栄養素が足りていること

ミトコンドリアでエネルギーをつくるための代謝には、いろんな栄養素が必要です。
ビタミンB群、マグネシウム、鉄、コエンザイムQ10などなど。

卵子にはミトコンドリアが多い

このミトコンドリア、じつは卵子には通常の細胞の約100倍もあります。

何だか難しい話になってきた思っているかもしれませんが、それってどういうことかというと「卵子はすごくエネルギーが必要」だということ。

つまりエネルギー不足だと妊娠しにくいんです!

卵子が成熟して、精子と受精して、胚が発育して、子宮内膜に着床し、胎盤がつくられます。
その過程では、とてもとてもエネルギーが必要になります。

上で書いた貧血女子、とっても多いんですよ。
日本では、閉経前の女性のほとんどが貧血だという報告もあるくらいです。
そういう状態を続けていると、妊活で体外受精しても妊娠しづらいってことですね。

ではどうするればいいのか?

じゃあ、どうすればいいんでしょうか?

そう、それにはミトコンドリアを増やしたり、活性化する必要があるんです。
いくつか知られている方法があります。

ひとことで言うと「カラダがエネルギーを必要とする状態にしてあげること」です。
ちょっと漠然としていて分かりにくですね。
もう少し具体的に書いていきましょう!

ミトコンドリアを活性化する方法

運動する

まずひとつ目は、エネルギーを使うこと。
つまり運動です。

何も物凄いハードな運動をする必要はありません。
それじゃ逆に疲れちゃいます。

適度な運動、20〜30分程度の軽い有酸素運動でOKです。
ただし、ダラダラ散歩じゃなくて、シッカリ散歩がいいです(笑)

エネルギーを使うとミトコンドリアは活性化します。
つまり、運動するとエネルギーをつくりやすくなるんです。

逆に一日中座って仕事していたりすると、ミトコンドリアは「なんだ、そんなにエネルギーはいらないんだ」と思って、エネルギーを作らなくなってしまうんです。

だから、習慣の中に運動を位置付けましょう。

空腹を感じること

次に空腹を感じること
つまり「お腹が空いた」と感じてから食べること。

何となくお昼だからとか、夕飯を食べる時間だからとかではなく、「お腹空いたなー」という感覚まで待ってから食べるようにしましょう!

これって、無理やり頑張ってファスティングする、ということではありません。
筋肉があまりない貧血女子が、無理なファスティングはしない方がいいです。

筋肉がなかったり、肝臓が弱かったりすると、血糖値を維持することが難しくなるので、低血糖の発作を起こしがちになってしまうので、無理は禁物です。

抗酸化物質を摂る

それから最後に、抗酸化物質を摂ること

ミトコンドリアって、酸素を使ってエネルギーをつくるくせに、活性酸素に弱いんです。

酸化というのは、カラダが「さびる」ことです。 ミトコンドリはサビに弱いので、サビるとエネルギーがつくりづらくなるんです。

酸化って老化とも直結しているので、そういう意味でも抗酸化対策をしっかりしたいですね。

抗酸化に効くものは、栄養素でいうとビタミンC、ビタミンE、セレン、α-リポ酸などなどです。
サプリでいろいろ摂るよりも、できるだけ食事、特に新鮮な野菜や果物で摂りましょう!

避けるべきこと

そうそう、最後に避けるべきこともいくつか挙げておきますね。

ストレス

これは精神的・肉体的の両方ともダメです。
さっき上で書いた運動は、もっとも基本的なストレス対策ですから、日常生活に取り入れましょう。

飲酒過多

お酒を飲み過ぎると、ミトコンドリア内でのエネルギーをつくる代謝に必要な栄養素が消費されてしまいます。
というよりことより何より、妊娠を考えているなら絶対に止めましょう!

食品添加物

添加物も、エネルギーをつくる代謝の流れが滞る原因になります。
赤ちゃんのために、なるべく添加物の少ないものを食べましょう!

今回はこの辺りで。

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